検査結果の見方

* 血圧

検査結果が悪いからといって必ずしも病気が潜んでいるとは限りません。精密検査の指示のある方は必ず医療機関にご相談ください。
また、検査項目は関連性がありますので単独の検査項目だけでなく、他の検査結果と合わせてご覧ください。

検査からわかること

血圧の役割は?

体のすみずみまで酸素や栄養を送るためには、ある程度の圧力をかけて血液を押し出すことが必要です。血圧は心臓が収縮して血液を送り出した時の血管への圧(最高血圧)と、拡張した時に血管が元の太さに戻りながらかかる圧(最低血圧)であらわします。血圧は24時間変動していて、睡眠中は低く、起床後からは高くなるリズムがあります。食事や入浴、ストレスなどによっても変動します。血圧が高くなると、血管が膨らんだり傷ついたりして血管がいたみ動脈硬化を引き起こし、 主に脳・心臓・腎臓の血管に障害を起こすといわれています。

血圧の分類

血圧の分類 説明図
家庭血圧の測り方
血圧計の選び方は? 上腕で測定するタイプがおすすめです。
正しい測定方法は? 1日2回(朝・夜)行います。
朝は、起床後1時間以内にトイレを済ませた後、朝食や内服をする前に測ります。夜は、入浴や飲酒の直後は避け、必ず寝る直前に測ります。
測定する時のポイント ・イスに座って1〜2分たってから測ります。
・腕に巻いたカフが心臓と同じ高さになるようにして測ります。
・素肌か薄手のシャツ1枚の上にカフを巻いて測ります。
家庭血圧の基準値は? 〜124/〜79㎜Hgが良いとされます。
測定値は記録して、高い場合は必ず主治医に相談することが大切です。

血圧の高くなる原因と対策は?

血圧は遺伝的要素のある方に高くなる傾向がありますが、生活習慣の偏りと重なり高値を示すといわれます。

◉過剰にたまった脂肪
主に、内臓脂肪が過剰にたまることで脂肪細胞から血圧を上げるホルモンが分泌されて血圧に作用するといわれます。
減量することで、血圧が改善される効果があります。
◉運動
定期的な有酸素運動が血圧改善に効果的です。
(治療中の方は運動制限が必要な場合があるため、主治医の指示に従ってください)
◉食事の工夫
塩分のとりすぎは血液量を増やし、血管を傷めます。塩分のとりすぎには気をつけましょう。
野菜・果物には過剰な塩分を体の外に出す作用がある食物繊維・カリウムなどが多く含まれています。積極的にとりましょう。
アルコールは、肝臓で分解されていく過程で血圧に影響するといわれます。適度の飲酒に心がけましょう。
◉ストレスとタバコ
過労・緊張、睡眠不足などのストレスや喫煙によって血管が収縮されて細くなるため、血圧が高くなることがあります。
ストレスをうまく解消し、禁煙をお勧めします。

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